開催報告|天気をMiCATAに!暑熱対策セミナー


 2021年7月5日(月)19:30からオンラインミーティングシステム「Zoom」にて、「天気をMiCATA(ミカタ)に!暑熱対策セミナー」を開催しました。鳥取県内の指導者、選手、保護者等のサッカー関係者のみならず、他競技団体の指導者やアスレチックトレーナー等、計45名の方に受講していただきました。

 講師は、JFAフィジカルフィットネスプロジェクトのメンバーであり、各世代のサッカー日本代表チームの海外遠征にも帯同された経験を持つ 中村大輔氏(株式会社ウェザーニューズスポーツ気象チーム)にご講話いただきました。

 前半パートでは、中村氏から鳥取県における熱中症による救急搬送件数や搬送された時期を引用しながら、熱中症になる仕組みや熱中症になりやすいリスクなどを科学的根拠を用いて説明をしていただきました。

 後半パートでは、熱中症を防ぐ方法として、気象条件や天気予報を用いたトレーニング計画や、暑熱化でのパフォーマンスを維持する方法、効果的な水分補給の方法などを説明され、受講者はそれらの手法を聞きっている様子でした。
 また、中村氏は最後に「熱中症は防ぐことができる。主催者や大人が、熱中症になる仕組みを覚えておきつつ、気象条件も考慮しながらトレーニングや活動を計画し、活動中にはしっかりと身体を休ませること。その上で様々な暑さ対策を講じていくことが大切である。」と受講者に対し伝えていました。

受講者コメント

「熱中症対策について、なんとなくの知識だったものが具体的な知識に変わり今後に活かすことができるようになりました。」

「手を冷やす、という熱中症対策は目からウロコでした。さっそくお楽しみ要素も取り入れつつ試してみたいと思います。」

「熱中症に対するサッカー協会の意識の高さをとても感じました。私は陸上競技を専門としていますが、選手を守るためにも見習わなければならないと強く感じました。大変実りあるセミナーとなりました。ありがとうございました 。」

「とても分かり易い内容で大変満足しています。昨年度、夕方のトレーニングを増やしたところ、熱中症に一人もならなかった。早朝のトレーニングに比べ、若干暑さがあるように感じていたが、今日のセミナーの内容でその理由を確認することができました。」

◎受講後アンケート
 回答者全員がセミナーの満足度が高く、内容がわかりやすかったという回答でした。

 

(参照)暑熱対策について

公益財団法人日本サッカー協会(JFA.jp)
 ▶ 暑熱対策・水分補給について(感染対策の情報も掲載)

 ▶ JFA熱中症対策ガイドライン(PDFファイル)

ウェザーニューズ スポーツ気象
 ▶ スポーツ気象ウェブサービス MiCATA(ミカタ)

 ▶ スポーツ気象Labo 熱中症対策のまとめ2021

環境省
 ▶ 鳥取県の「暑さ指数(WBGT)の実況と予測」
  → 活動地域のWBGTの数値と予測がわかるサイトです。

スポーツ庁
 ▶ 熱中症を予防しよう―知って防ごう熱中症―【You Tube】

公益財団法人日本スポーツ協会(JSPO)
 ▶ 熱中症を防ごう(ガイドブック、動画等)

鳥取県でも高温多湿な本格的な暑い夏を迎えます。
熱中症を予防し、だれもが安心安全となる活動を行いましょう。