開催レポート|JFA公認B級コーチ養成講習会2023鳥取県コース(前期)
2023年4月8日(土)から始まった「JFA公認B級コーチ養成講習会鳥取県コース」の前期日程が4月30日(日)に終了いたしました。
鳥取県で2回目となる本講習会は、公認C級コーチライセンス取得者を対象に昨年行った指導実践のトライアルに合格した指導者10名が受講し、約半年間をかけて前期、後期、試験期と指導技術向上と公認B級コーチライセンスの習得を目指します。
前期では「コーチング」「フィジカル」「分析」などを講義や実技を通して学び、様々な年代へ指導実践を行いました。
分析ではグループで動画を切り取り、実際に他の参加者の前でプレゼンを行いました。
指導実践ではお互いが選手役となることもあり、プレーも含めて様々な意見交換がされました。
ここから後期までに「間の学習」を通じて学びを深めます。
|チューターコメント
驚くほど向上します。前期が終了したこの時点でも、見違えるようになった方もおられます。
今年のFA-B級では今までにない取り組みとして、鳥取FA-B級独自に映像分析グループワークを取り入れてみました。これは指導実践を行っていた中で、参加者の分析力を上げていく必要があると感じたからです。グループワークの内容は、映像分析⇒課題抽出⇒言語化⇒スライド作成⇒10分間発表⇒質疑応答で行いました。「映像分析⇒課題抽出⇒言語化⇒スライド作成⇒発表⇒指導案作成⇒指導実践(練習)⇒評価(自己分析)」というサイクルを何度も繰り返すことが、指導力を上げる上で重要だという見解からこのようなグループワークにトライしてみました。分析によって出た課題と作成したスライドをもとに次回の指導案を作成していただき、後期の指導実践を行っていただく予定にしています。今後この分析グループワークを通して、後期に参加者がどのように変化するかを見極め、鳥取にあった分析グループワークを後期にも行っていきたいと思っています。2033年鳥取国体に向け、Tottori‘s Wayを道しるべとして、素晴らしい指導者が鳥取県で育っています。見学を希望される方がおられましたら、ぜひ吉川まで連絡してください。一緒に学びましょう!」
「まずはじめに、この度はB級指導者養成講習会開催にあたり、鳥取県サッカー協会様をはじめ関係者の皆様のご尽力があって参加させていただけることに感謝申し上げます。
昨年度から鳥取県内でもB級指導者養成講習会を受講できる機会が
講習会2日目から早速、受講者を3人~
吉川チューター、
あわせて指導実践のサポート選手としてご協力いただいた、
後期の9月までに、試合の分析、間の学習、
●山本 祥順(美保南/4種)
「私は普段、ゴールキーパー(以下GK)コーチとしてサッカーに関わっています。近年、チーム戦術の中でGKもフィールドプレーヤー(FP)の一人であるという考え方が定着してきており、ゴールプレーヤー(GP)という呼称も広がりつつあります。
このような状況のなかで、今後の私自身の指導者像について考えたとき、目の前の選手たちへはGKのテクニックだけではない、サッカーの目的・原理原則・優先順位の整理からの分析が出来ること。更に「フィジカル・テクニック・メンタル」というサッカー選手に必要な要素もより広く深く学び、それを的確に伝えるためのコーチング技術を身に付けることが必要であると強く考えるようになりました。現在のGKにとって何が必要なのか、講習会で学んだことを的確に伝えられるような指導者になりたいと思い、今講習会の受講を決めました。
前期講習では、プレー原則からのプランニング・実践指導もあり、普段慣れていないことに戸惑うばかりですが、「なるほど、では?」の大切な気づきの連続でした。受講生は様々な種別で指導されておられる方も多く、講習でのディスカッションや空き時間での会話などの意見交換は大変貴重な経験となっています。自身の指導者としての知識不足や未熟さを痛感し苦しむこともありますが、吉川氏・小椋氏はじめ、受講生の方々との学びは非常に充実したものとなっています。
後期講習までの間の学習で、前期での気づきの部分でもある「情報の適切な整理整頓」「傾聴・受容・質問」が出来るようになり、後期講習を経て、指導者として更なる成長が出来るよう取り組んで行きます。
今講習会で学んだことをベースに「自分にしか出来ないスタイルと軸」「学び続けること」を忘れず実行していき、目の前の選手たちが成長し続けて行けるようなコーチングが出来る指導者になりたいと思っています。
今講習会は、地元鳥取県での開催により、良い意味でリラックスした気持ちで臨めています。講習会開催に当たり事前準備等ご尽力頂きました県協会の皆様、また前期での指導実践に補助選手として参加いただいた、選手の皆さんと所属指導者の皆様に深く感謝いたします。引き続きよろしくお願いいたします。」